仏画ページは十二神将を中心に頭部の干支である十二支や、その十二支を守る十二支守り本尊、また、薬師如来、日天と月天など、田中氏の真骨頂である作品を紹介します。
とりわけ十二神将は様々な角度から作品を展開しており、和紙切り絵でここまで迫力のある作品がうまれるのかと思わせます。
田中氏の作品を拝見すると、道とみちとミチ、道は和紙を幾重にも切り重ねた比較的大きく重厚な作品、みちはどなたでも親しみのある色紙タイプの作品、ミチは少し漫画チックで思わずふざけた?愉快な表情を持つ作品、不思議な魅力を持つ作家さんです。
なんと、薬師如来のページでは道とミチがみごとに融合された薬師如来が登場します。薬師如来を取り囲む十二神将の表情、姿に、思わず笑ってしまいます。
また、熊本県阿蘇の個展では、自ら組み立てた屋形を美術館庭に設営し、作品が展示され、室内で観る作品とは一味違った鑑賞をお楽しみください。亀岡市にある大圓寺では、お寺にふさわし作品が堂内に展示されました。