京都の祭 歳時記
1月 下鴨神社・蹴鞠初め 古来中国から伝来。平安時代長く続ける事を目的として、貴族を中心に流行った競技。現在は古典芸能として伝えられる。 |
2月 新釈大津絵・鬼の空念仏 京の玄関口大津街道で流行ったみやげ物、大津絵説話・歌舞伎等がユーモラスにえがかれる。「心の伴わぬ行いを戒める」 |
3月 山科随心院・はねず踊り 小野小町のもとへ九十九夜通った深草少将の物語。童唄と共にはねず(庭梅)の花を手にした八人の少女が風流傘のまわりを踊る。 |
4月 今宮神社・やすらい祭 花の霊を鎮め無病息災を祈願。当日、上賀茂・西賀茂・上野の氏子が鳴り物を手に鬼に扮し踊る。風流傘の下では一年間疫病にかからないと伝えられている。 |
5月 京都御所〜下鴨神社・上賀茂神社 葵祭 古来騎射行事を中心とした勇壮な祭だったが、平安時代、国営の祭礼となったため華々しい行列が中心となった。参加者は頭に二葉葵の挿頭花(かざしのはな)をつける。 |
6月 伏見稲荷・田植祭 倉稲魂神に五穀豊穣を祈願する。昼過ぎから四人の神楽女が舞い、早乙女達が早苗を植えていく。秋には米三俵の収穫となる。 |
7月 祇園祭・宵山 八坂神社社伝によれば869年に疫病が流行した時、退散を祈願して神泉苑で矛66本立て御霊会したのが始まりとされている。宵山は巡業当日飾り付けられる御神体や人形が展示されている。 |
8月 大文字・送り火 お盆はインド語ウラボン(逆さ吊りの苦しみ)の音訳。鎌倉時代には精霊を送る時、灯を灯す習慣が定着。江戸初期は手に松明を揚げる単純なものだった。「五山」限定されたのは戦後。 |
9月 石清水八幡宮・放生会 859年宇佐八幡宮より勧請して創建された。本社の放生会にならい、生き物の霊をなぐさめる祭として催した。夜明けに「胡蝶」の舞が奉納される。 |
10月 平安神宮・時代祭 遷都1100年を記念して明治28年に造営。桓武・孝明両天皇祭神としてあおぎ、行列は明治維新の勤皇隊から平安時代まで続く。 |
11月 嵐山・紅葉祭 昭和22年から嵐山保勝会が主催。渡月橋付近の大堰川に船を浮かべ、主に京都に因んだ伝統芸能を披露。 |
12月 知恩院・除夜の鐘 直径2.8m高さ3.3m日本最大の銅鐘。16人の子綱の僧が綱を引き、主綱」の僧が大梵鐘を鳴らす。 |